2013年03月22日

交通事故−症状固定日について

 交通事故でむち打ち症(頸椎捻挫)となり、治療のために6か月通院していたら、相手方保険会社から、今回の事故での治療は、6か月程度で十分だから、治療費の支払いを打ち切ると言われたが、まだ調子は良くならないので治療を続けたいという相談をよく受けます。

 まず症状固定日というのは、法律用語として明確に定義付けられているものではありません。
 もちろん科学的・医学的に明確な基準が定められているものでもありません。
 概ねですが、症状固定までは、治療に伴う治療費・休業損害・入通院治療に伴う損害を算定し、症状固定後は、後遺障害の有無、有りの場合どの程度の障害が残るかを評価して、後遺障害に伴う損害を算定することになります。
 従って、症状固定日というのは、損害額算定のために定めるものといって良く、治療を続けても、目に見えて良くならない状態に至った時点と考えてよいと思います。

 冒頭のような相談を受けた場合、現在どのような治療を続けており、症状が改善傾向にあるのかどうかを確認して、保険会社の主張の妥当性を検討するようにしています。
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2013年03月15日

交通事故−はり・きゅう・マッサージ等の費用について

 交通事故によっていわゆるむちうち症(頸椎捻挫)になった場合、整形外科での治療だけではなかなか改善せず、マッサージ等に通われることがよくあります。

 医師以外の者によるマッサージなどの施術費用については、当然に損害として認められるわけではありません。
 医師の指示に基づいて通うか、事前に加害者の保険会社の担当者と相談して了解を得ていたほうがよいと思います。

 そこで、一言申し上げたいことは、自らの健康改善・維持と、事故による損害の賠償とは意識的に区別しておいた方がよいということです。
 損害の内訳として、マッサージ代を払ってもらえるか否かを考えるよりは、自分の身体のためですから良くなると思うことはやった方が良いと思います。
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2013年03月06日

交通事故の実況見分調書について

 交通事故は、人身事故になると、加害者については、自動車運転過失致死傷罪といった犯罪となる場合があり、証拠資料として事故現場で実況見分が行われ、調書が作成されます。
 このような実況見分調書作成に当たって重要なことは、後から訂正してもらうのは非常に困難だということです。

 自白調書の内容が、無理矢理署名捺印させられたものだとして再審無罪が認められるような事件もありますが、相当長期間に渡って裁判で争われた結果です。
 警察において、説明をし、相違ないとして署名捺印するときには慎重にしなければなりません。

 人身事故の場合、実況見分が行われるのが原則で、加害者、被害者双方立会いのもとで作成される場合、また、被害者が重症で入院中などの場合には、それぞれ別々の機会に立ち会って実況見分が行われる場合があります。
 そこでは、最初に相手方車両を発見した時点、危険を感じてブレーキをかけた時点、衝突した時点、衝突後停止した時点でのそれぞれの双方車両の位置関係等が図面上に示されます。
 そして、それぞれその内容に相違ない旨の署名捺印がなされて調書完成となります。

 物損事故に関しては、刑法上の器物損壊罪が故意によって成立するものであり、過失による器物損壊罪は成立しないので、故意に自動車をぶつけたような場合でない限り、実況見分が行われることはありません。
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